木工、特に家具をつくる仕事をしていると、算数の大事さがよくわかります。寸法は長さであって数字ではないんだけど、いちおう方便として数字で表します。家具の構造によっては、関数の計算もよく使う。
先日、藤門弘さん訳のシェーカー家具の解説書を読んでいたら、いま制作中の片側タイプも含めて、跳ね上げ式の補助甲板がついたテーブルの類を、英語ではdrop leaf tableと呼ぶらしい。

ドロップ・リーフ・テーブル(ネットより借用)
伸張した補助甲板を支えるためには可動式の脚が必要で、今回はオリジナルの構造に取り組んでいます。さて、ここで問題。
点Cは固定しています。
線分aが点Cを中心に時計回りに120°回転し、線分bと重なるようにするためには、線分aはx軸方向にどれだけ移動すればよいか求めよ(線分aは線分b上で切れており、点Cとはつながっていない)。
自慢じゃありませんが、僕は数学がすーごく苦手でしたし、未だにそう。文系一筋で来ましたし、数学を勉強する意味がわからなかった高校時代は0点もよくありました。なにせ、なにが分からないかが、まずわからない。何を考えていいかわからないので、ひとまず言葉に置き換えてみる。でも解決の糸口が見つからない。手をかける枝が見つからない。例えるならば、ガラスの壁。
散々考えて、解らなくて、通りがかりのヨッちゃんにも聞いて・・・ふと気付く。なあんだ!単純なことじゃないか!点Cを中心に120°回転した線分aはb’と重なるので、線分aを単純に線分b上に移動させると考えればよい。だから線分aから垂直に-10mm移動したところに求める線分a'は来るので、求める数値は10mmの斜辺になる。計算は10÷cos30=約11.54。つまりx軸方向に-11.54mm移動すれば良い。
苦手意識があるから、必要以上に難しく考えてしまう。実はすごく単純な事なのに身構えてしまう。数学に限らず、自分の身の回りの事に関して、出来るならばもっと遠いところまで、感情や先入観抜きに、単純に物事を見つめられるようになりたいと、願う。

求めた数値を当てはめて図面を描き、

コンターで真鍮板を切り抜き。コンターマシン。金属加工用の機械ですが、モーターの回転数を調整して、木工・金工両方に使えます。“コンター (
contour) とは
輪郭のことで、板にけがいた線に従って板など加工品を動かして外形を加工するのに用いる。” 左記wikipediaより。汎用性の高い、コストパフォーマンスに優れた、工房の必需品です。
今年はクリスマスとは一切縁のない一日を送っている大島ですが、結が風呂窯ピザを焼いてくれている。さて、晩飯よばれに行って来ます。皆様、よいクリスマスを!